読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「動物戦隊ジュウオウジャー」について

特撮

f:id:gameros:20170205133733p:image

  

 

 

以前ブログで触れた「海賊戦隊ゴーカイジャー」は6人中5人が地球人でなく、そんな奴らがどう地球を守っていくのか、という所にもスポットを当てた作品であった。

この「動物戦隊ジュウオウジャー」は、メンバーの中の4人が地球人でない…どころか種族自体違うところから物語が始まる。しかもゴーカイジャーとは違い、地球に特に用事も無い。できることなら帰りたい。八方塞がりじゃないか!大丈夫か!と思ったが、そんな不安はすぐに吹き飛ばされた。

 

f:id:gameros:20170205135153j:image

※よくこんな設定思い付くなぁ

 

 人間でなくジューマンである4人は、元の世界ジューランドへ帰るために足りない王者の資格を探し、唯一の人間である大和はそれを手伝う。一見大和が振り回され苦労して終わり…となりそうなものだが、我らが大和さんは格が違った。異種族に対し類稀なる包容力を発揮し、4人の世話(聞こえが悪い言い方をすればコントロール)していく。

そして中盤で登場する6人目の追加戦士、ザワールドにも屈せずどんどん攻略していく。大和さんが主人公のギャルゲーか何かかと思ったが、それにしては展開が熱すぎる。

コミュニケーション力が異様に高い大和に、当初は「これじゃ唯一の人間なのに人間味が薄れるんじゃ…」と思ったが、ここで活きてくるのが大和の両親という設定だ。

異種族の4人やラリーさんとは上手くやりながら、実は血が繋がっている父親とは全く上手くいっていなかった…という展開は素直に驚いた。そしてこの話で一気に大和から人間らしさを感じたのである。これは本当に設定が上手い。(ギリギリまでバドが父親かと思っていた)

 

そんなジュウオウジャーの最終回が放送され、ジニスとのラストバトルにも決着がついた。ニチアサ実況の際にも触れたが、ラスボスを雑魚敵の集合体とすることで群れvs群れの構図を成立させたのは、流石と言わざるを得ない。

ジニスは最後まで独りよがりで他人を信じようとせず、受け入れようとしなかった。まさに他でもないジュウオウジャーが倒すべき相手だったのだ。

 

f:id:gameros:20170205204147j:image

※見た目と声のせいで強敵感凄い

 

さて、ジュウオウジャーの個人的に素晴らしいと思う点がもう一つある。それはジュウオウジャー6人の信頼関係だ。

「いや、今までの戦隊だって信頼関係はあったでしょ」とお思いかもしれないが、ジュウオウジャーは一味違う。6人全員が、互いの悪い点を知っており受け入れているのだ。

例えばレオは女性に弱い。これは最序盤からずっとある設定だが、最後まで直そうとはしなかった。タスクだって細かく面倒な性格、操は臆病で根暗だ。しかし誰1人としてそのウィークポイントを必要以上に責めたりはしない。何故なら、それらはその人の個性だからだ。個性の否定は共存から最も遠い行いである。良い所も悪い所も引っくるめて受け入れる、それが人間が繋がるために最も必要なことなのだろう。

 

 

私は常々「メッセージ性の高い作品が好き」と至る所で勝手に言っているが、ジュウオウジャーから伝わるメッセージには、どの話も心が熱くなるものばかりであった。それはスタッフやキャストが心を燃やしていなければ絶対できないことである。この一年子供のように心の底から楽しませてもらったし、大人として教わったことも多々あった。所々の演出も良く、本当に最後まで全力疾走で終わった作品だ。走り出したら止まらない、人間の本能を覚醒させた今作が、面白くないはずがないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:gameros:20170205210425j:image

※きっとどこかで彼らも喜んでいることだろう