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「仮面ライダーキバ」について

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私は「昼ドラ」という物にあまり詳しくない。小学生の頃、夏休みか何かで昼過ぎ頃にテレビをつけたところドンピシャで濡れ場シーンだったあの時から、何となく敬遠してきた。
そんな私でも唯一語れる昼ドラ、それが「仮面ライダーキバ」である。

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※もちろん昼ドラではない

仮面ライダーキバ」はそのストーリーの濃厚さから「昼ドライダー」とまで言われ、様々な子供を置いてけぼりにしていった挑戦作の一つである。(と言っても私が子供の頃もクウガのストーリーわかっていなかった癖して楽しんでいたので、仮面ライダーが戦っていれば子供は良いのかもしれない)
デザインや設定も良い塩梅で中二病気味であり、放送当時に丁度中学生だった私の心には深く突き刺さった作品であった。

ファンガイアと人間のハーフである主人公紅渡は、父の作ったバイオリン「ブラッディローズ」の音色に導かれ、自身の在り方や人々との絆を確かめ合いながら戦いに身を投じていく。また、渡の父である天才バイオリスト紅音也の物語も同時進行され、2つの時代の物語がやがて大きな1つの物語となる。
かなりザックリすぎるが、「仮面ライダーキバ」とはそんな雰囲気の作品である。面白いのはやはり2つ話が同時進行していくことだろう。現代での謎が過去編で段々と明かされていき、並行して進行することで伏線を仕込みやすい。子供には少し分かり辛かったかもしれないが、中学生以上の視聴者の心はしっかり掴んでいった。
何より格好良いのは、これも月並みだがキバのライダーキックである「ダークネスムーンブレイク」であろう。未だにこの技を最も好きなライダーキックとして挙げる方は多い。辺りが途端に夜になり鎖を解放して飛び上がり、キック後衝撃の余波として紋章が刻まれる。これ嫌いな男子いないだろ、という中二病キックである。良い。

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※足を高く上げるのとか最高

また、変身道具兼相棒であるキバットやタツロットにも人気声優を使い、前作の「仮面ライダー電王」のように様々な方向へ売りに出していた作品でもあった。10周年記念作品である「仮面ライダーディケイド」を除けば、「仮面ライダーキバ」は所謂平成一期の最後のライダーだ。平成一期特有の登場人物のすれ違い、何となく暗い雰囲気、少々おかしい2号ライダー、助言を授けてくれる大人役、必要な要素をしっかり押さえた作品であった。

「少々おかしい2号ライダー」と上に書いたが、訂正しておこう。だいぶおかしい。

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※黙ってればただのイケメン

有名人気キャラなので敢えて詳しい説明は省くが、だいぶおかしい代わりに見せ場もしっかり用意され、劇中の仮面ライダーの中では珍しく最初から最後まで人間の力で戦い抜いたのは賞賛に値する。化け物だらけの戦争で生き残ったのは、何より名護啓介という芯の強さ故だろう。

そして「仮面ライダーキバ」の話を私がする時、必ず名前を挙げるキャラクターがいる。バットファンガイア、過去キングさんだ。

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※デザインは最高に格好良いのになぁ

私はこの人以上に可哀想なラスボスを知らない。
ファンガイアの王としてしっかり職務に励んでいたにも関わらず、妻は人間と浮気し、変身道具兼相棒のキバット・バットⅡ世には裏切られ、妻を奪った人間とその息子に瀕死に追いやられ、最後は実の息子にトドメを刺され、やっとの思いで現代に蘇ると今度は間男の息子と実の息子に再度殺される。
こんな悲劇があって良いのだろうか。もう目も当てられない。劇中で散々ドロドロした三角関係を見てきたが、過去キングさんほど同情したくなるキャラクターはいない。いてたまるか。

そんなわけで、「仮面ライダーキバ」という作品の魅力は、個人的にはキャラクターにあると感じる。紅渡を始め、紅音也、名護啓介、アームズモンスター、過去キング、大牙、真夜、ゆり、深央、他にも様々な魅力的なキャラクターでいっぱいだ。逆に言えば、キャラクターを好きになれなければずっと胃が苦しくなるようなお話を観ていくだけになるので、やはり好き嫌いが分かれる作品であるのも確かなのかもしれない。
今後あそこまでドロドロの人間関係は仮面ライダーシリーズで見れないかもしれないので、まだしっかり観れていない方は時間を見つけて視聴しておこう。







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※あまり使ってくれなかったが、イクサリオンというイクサ専用バイクが死ぬ程好きだ。