「スマイルプリキュア!」について

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毎日仕事に明け暮れ、疲労困憊の中家路につく。すっかり社会の歯車に組み込まれた社畜の心を癒す物とは何か。そう、プリキュアだ。
プリキュアも何だかんだで10年以上のシリーズとなり、2016年3月現在、プリキュアの人数も44人まで増えた。(劇中サブプリキュアも含めたらもう数え切れない)
そんなプリキュアシリーズの中で私が一番好きなのは、何を隠そう「スマイルプリキュア!」である。

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※絶対プリキュア空間

放送中のシリーズが終盤に差し掛かると、次のプリキュアのバレ画像が出回る。それはスマプリも例外でなく、前作「スイートプリキュア♪」放送中に変身後の画像がネットに上げられた。
キャラデザへの当時の反応は、大半が「オタク向けになった」であった。デザイン担当は「Yes!プリキュア5」と同一人物なので、特段例年から何かを一新したわけではないが、目の形や色使いがそう感じさせてしまったのかもしれない。ただ、決して不評ばかりだったわけでなく、私を含め楽しみにしている人間は多かった。

放送が始まり話が進むにつれ、私は衝撃を受けた。嫌いなキャラがいないのだ。
どんな作品でも必ず1人は魅力が感じられないキャラや好きになれないキャラがいるものだが、「スマイルプリキュア!」では、プリキュアはもちろん妖精キャラ、敵キャラさえ好きになってしまえるアニメだった。更に各キャラへの掘り下げやフォローがほぼ完璧であり(よくわからん奴だったのはラスボスくらい)、脚本がしっかりキャラクターを大切にしていることが伺える。私はキャラクターが大切にされているアニメが何より好きなのだ。

そんなベタ褒めの「スマイルプリキュア!」の中でも私が一番好きなお話は、月並みだがやはり第19話「パパ、ありがとう!やよいのたからもの」だろう。この回をベストストーリーに挙げる方は多いのではないだろうか。
学校で自分の名前について調べるという宿題が出ました。自分の名前にはどんな意味があるのか?やよいはそれを知るため、お母さんに聞いてみました。でも、お母さんもやよいという名前にどんな意味があるのかは知りません。それはやよいという名前をつけたのは、今は天国にいるお父さんだったからです。そのころ、みゆきたちも自分の名前についてお父さんたちに聞いていました。しかし、やよいだけは聞くことができません。そこで、やよいは辞書をひいて、やよいという言葉にどんな意味があるのか自分で調べるのでした。(公式サイトより)
この回の素晴らしい所は

  • 父の死への向き合い方
劇中でやよいの父の死因は明かされていない。やよいの中で父が亡くなっていることは既に受け入れていることなので、わざわざ死因やそれに悲しむ描写を入れる必要が無いのだ。当たり前のことのように思うかもしれないが、これができている作品はとても少ない。幼少の頃に亡くなっているのだから、亡くなったことに対しての悲しみは普通なら済ませている。

  • 教会での親子のやりとり
自身の名前の由来について、やよいは以前父から直接聞いていた。そのことへの回想の際に、やよいが教会で父と秘密の結婚式を挙げようと言う。教会の中を歩きながら「ママには内緒だよ」と微笑むやよいを見て、父が言った言葉が「やよいは優しいな」である。一見噛み合ってない会話に見えるが敢えて深読みをすれば、やよい父は既にこの時、自分の命が残り少ないことがわかっていたのかもしれない。絶対に見ることができないやよいの結婚式を、ままごととは言え見せてくれようとするやよいに対して、ふと自然に出てしまった言葉なのではないだろうか。

  • 名言の多さ
もうこれは言わずもがなだろう。やよいの「優しさはきっと、人から人に伝える愛の表現なんだ」や、れいかの「名前は、私たちが親に貰う最初の愛なんですね」など、この回に感動を詰め込みすぎ問題である。これを日曜朝に観せられるこちらの身にもなってほしい。最高だ。


もちろんこの回だけではなく、個人的には第18話「なおの想い!バトンがつなぐみんなの絆!!」、第36話「熱血!?あかねの初恋人生!!」、第43話「れいかの道!私、留学します!!」、第44話「笑顔のひみつ!みゆきと本当のウルトラハッピー!!」などをお勧めしたい。誰が観ても、観ておいて損は無い回だ。
今から「スマイルプリキュア!」を観ようとしている方や、「ドキドキ!プリキュア」以降にプリキュアを視聴し始めた方にはぜひ堪能して頂きたい。女児アニメに心を動かされる覚悟をしておくと良いだろう。







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※私の推しキュアは依然キュアハッピーである