gameros’s blog

特撮やアニメの感想など書きます。

「仮面ライダードライブ」について

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その作品を好きになるタイミングは人それぞれであり、序盤から既に好きな人、中盤からの展開が好きな人、ラストスパートから好きになった人、十人十色だ。
そして何を隠そう私は、「仮面ライダードライブ」という作品が本編が終わったタイミングでも、なかなか好きになれていなかった
その原因の一つは、主人公である泊進之介のキャラクターがいまいち掴めなかったためだ。

半年前に起こったグローバルフリーズで相棒を守りきれず、警視庁特状課に左遷された泊進之介。普段はサボりの常習犯であり、ギアが入るのがとても遅い。しかし一度その気になれば頭の回転は速く、本人の決め台詞である「脳細胞がトップギアだぜ」に偽りは無い。物語中盤からは世間にも仮面ライダーであることを明かし、仲間の手助けを得ながらも様々なロイミュード事件の解決へ奮闘する。

この作品の注目点は、月並みだがやはり「車に乗っている」ということだろう。

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※ドライブの愛車、トライドロン(残念ながらAT)

仮面ライダーが車に乗っちゃったら仮面ドライバーじゃん」という意見を親の声より耳にしたが、今やその考えは古く、仮面ライダーファンの中では「仮面ライダーとは自由と平和のために戦う全ての戦士のこと」というのが共通認識になりつつある。(さすがに「仮面」の部分が無くなるとまずいだろうが…)
そもそも「ride」は「乗る、乗り込む」という意味だから車でも良いだろ!という少し苦しい私の意見は放っておき、本題に入ろう。

  • 泊進之介という男
上で述べた通り、泊進之介は普段はぐーたらギアが入るとクールにキリッな人間であった。しかし、その性格は序盤の方で熱いハートを持った青年へと徐々に修正されていく。役者の影響か脚本の都合かはわからないが、そのせいで進之介のキャラクターが定まるのにラグが発生したようにも感じた。

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※ でも結構考えながら戦う人

どうしても進之介のキャラが掴みきれない、進之介の考えていることが想像しにくい。そんな時にわたしを救ってくれたのが、本編終了後の映画「超MOVIE大戦ジェネシス」である。

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※ドライブシリーズ増えすぎ!(嬉しい)

この映画はネット上で酷評が目立った。矛盾点の多さ、ロイミュード勢の扱い、ご都合展開などが一部によく指摘されていた。
例年のMOVIE大戦のように【前作仮面ライダー】→【今作仮面ライダー】→【MOVIE大戦】という構成ではなく、最初からドライブとゴーストの物語が融合し同時に進行していった今作は、ドライブファンからすると「しっかりした完結編が観たかった」と思うかもしれない。
しかし、私はこの作品で初めて「泊進之介はこういう男だったのか」と理解することができた気がした。
物語の中で進之介は、幼い頃に父親を亡くしているタケルに自分を重ね、人生の先輩兼仮面ライダーの先輩としてタケルを導きながらも自身の答えを出していく。映画「スーパーヒーロー大戦GP」や映画「プライズ・フューチャー」もとても良い作品なのだが、どちらも進之介と誰かの絆に重点が置かれ、個人的には進之介の人間らしさの描写が少ないように感じた。
先に述べたように、確かに色々ツッコミ所がある映画ではあったが、後のことはタケルに託し結婚して戦いから遠ざかり初めて、人間の進之介を見た気がした。

そして問題はそこからである。つまり私が「仮面ライダードライブ」を本当に好きになったのは、本編が終わって半年後に放映された作品を観てからなのだ。これほど悲しいことがあるだろうか。今更になって本編を全て観返したくてたまらない。
私のドライブ熱は、ローギアから突如トップギアに入ったらしい。さぁ東映特撮FC、ひとっ走り付き合えよ!







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※ちなみに我が愛車はトライドロンに似てる