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映画「仮面ライダー1号」について

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私が初めてリアルタイムで視聴した仮面ライダーシリーズは仮面ライダークウガだった。

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※今でも通用する秀逸デザイン

それからは毎年欠かさず視聴するまでどハマりするが、正直それまでは「仮面ライダー」に興味が無かった。
そんな私でも何度も目にしたことがある仮面ライダー、それが初代仮面ライダー1号である。

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※2号が登場するまで変身ポーズは無かった

変身者は、学者にしてモーターレーサーでもある完璧超人、本郷猛。その有能さ故にショッカー改造計画のターゲットとされてしまう。しかし脳改造の直前に脱出し、それからは正義の改造人間としてショッカーと立ち向かった。
改造人間は幾多の戦いを経ることで能力や外見が変化することがある、とされている。1号もその例外ではなく、藤岡弘、が38年ぶりに変身した映画「仮面ライダー大戦」でも新1号と言われる姿で活躍した。

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※変身の演出がやけに格好良い

そして2016年、再び藤岡弘、が演じる本郷猛がスクリーンにて復活した。その姿がこれである。

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※確実にライザップに手を出している

凄い変わりようだ…!長年の戦いは、技の1号と呼ばれた彼に力をも授けたらしい。後ろに立っている現行ライダーのゴーストとスペクターも比較的大きめの体をしているというのに、可愛く見えてしまう。
この新しいデザインの1号、ネット上では賛否両論。私は割と「賛」寄りであった。当時からの1号ファンにとっては今までのスーツに親しみが強く受け入れ難いだろうが、何だかんだパッと見て1号だとわかるよう上手くリデザインされている。ベルトの開閉も、風車だけじゃなくてもうベルト全体を開閉式にしてやろう!という勢いが感じられる。

さて、そんな映画「仮面ライダー1号」を先日観に行った。前評判は悪い意見ばかりだったが、そんなのは毎年恒例なのだ。気にしてはいけない。

↓ここからはネタバレを含みます







結果から言うと、しっかり面白かった。だがしかし、一部から酷評される理由もわからないでもない作品でもあった。
個人的に良かったと思う点を上げると

  • 物語の導入が王道でわかりやすい
映画が始まると、すぐに本郷猛は登場した。よくわからんが絡んでくる不良な奴らをバッタバッタと(バッタだけに)倒していき、野次馬から「あ、あいつは誰だ?」「知らないのか?あれが本郷猛さ…」と囁かれながら去っていく。しかし次のシーンでは心臓を抑えながら俯いてしまう。これだけで【本郷猛は強い】【その強さが知れ渡る程戦い続けている】【だが身体にガタが来ている】という情報が伝わってくる。機械の体が不調を訴えている展開は個人的に大好きなのでgood。

  • 生命の大切さというテーマ
本郷猛は劇中で「生命とは何か、何故生命が大切なのか」とタケルに問いを投げかける。これに対して「説教くさい」という意見もあったが、現行ライダーである「仮面ライダーゴースト」の大きなテーマがまさにそれなので、マッチングできていたんではないだろうか。例えばこれが前作の「仮面ライダードライブ」だったとしたら、若干?マークが浮かんだかもしれないが…。

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※もっと進之介の車好き設定を使って欲しかった

  • 熱いシーンをしっかり決めてくる
本郷は途中大きなダメージを受け絶命してしまうが、これまたお約束の「美少女の涙」で、爆炎の中派手な復活を遂げる。その直前に「私泣かないよ…猛と約束したもん」と言ってたのに号泣してたのはさておいて、炎の中佇む仮面ライダーはそれだけで格好良い。

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※つよそう

また、熱いシーンと言えばゴーストとスペクターが仮面ライダー眼魂を使って戦っていたシーン。youtubeでその眼魂の物語は既に配信されていたが、今映画ではなんとそれぞれの劇中BGMが使われていたのだ。特徴的なオーズやウィザードや鎧武のBGMなんかは思わず鳥肌が立ってしまった。あれを聴きに行くだけでも映画を観る価値はあるのではないだろうか。


さて、では敢えて悪い点を挙げるとしたら何だったのか。それはやはり、本郷猛というキャラクターのブレである。
もちろん「様々な経験の末、姿だけでなく中身も成長していった」という考え方をすれば気になる程ではない。(改造人間に「成長」という表現が合っているのかはさておき)
ただ、どうしても本郷猛と言うよりは藤岡弘、色が強いキャラクターになってしまっていたのは否めない。今回脚本も藤岡弘、が多少修正を入れていると聞くが、そのせいだけではないだろう。良い意味でも悪い意味でも、45年という歳月は本郷猛を変えてしまった。

個人的に残念だった点をもう1つ挙げれば、ネクロムさんの出番が一切無かったことだ。(スーツの中の人は序盤で本郷猛に絡んでぶっ飛ばされてた)
どこかで出てこないかなーっと期待していたが、アランさえ登場しなかった。ただ、じゃあどこに入れるんだと言われればどこにも入れる隙は無い。それくらい詰め込まれたストーリーではあった。下手に出すより今回は控えたのだろう。

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※映画「スーパーヒーロー大戦GP」で下手に出て一瞬でRXに負けた魔進チェイサーさん


総評としては、「俺は満足した」である。これに尽きる。
ヒロインがやけに可愛かったことやMOVIE大戦ジェネシスで普通に戦えてたアカリが弱体化していたことやユルセンや仙人が普通に見えてたことやタケルがやたら本郷猛大好きだったことや地獄大使のお願いを笑顔で断る本郷猛や、色々言いたいことはあるが全て細かいことである。特撮は何よりも勢いが大切であり、気にしてしまったら負けなのだ。
今後藤岡弘、が本郷猛を演じることはもう無いかもしれないが、最後にスポットを当ててもらえただけでも本当に良かった。毎年のことではあるが、今から来年の春映画が楽しみである。




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※ちなみに名刺はタケルの物だった。「お前が不可思議現象やんけ」というツッコミは禁句。